痛みについて

 

ペットが感じる痛みについて

急性痛のサイン

わんちゃんの場合

ワンちゃんの場合 手術やケガをして急な痛みが出た時、わんちゃんは落ち着かなくなったりイライラしたりと、普段とは違う様子を見せることがあります。そんな時のサインがこちらです。飼い主様は、わんちゃんが発しているサインをできるだけ見逃さないようにしましょう。

  • 息切れのような早い呼吸をしている(パンティング)
  • 人がさわることに対する反応の変化(嫌がる、怒るなど)
  • 姿勢が変化している
  • やたらと怒りっぽくなる
  • 人とじゃれなくなる、攻撃的になる
  • 食欲が低下している
  • 動きの変化がある(跛行、挙上など)
ねこちゃんの場合

ネコちゃんの場合ねこちゃんが痛みを感じた際には、わんちゃんとはまた少し違ったサインを出します。

  • 背中を丸めてケージなどに背をくっつけて、静かにしている
  • 頭を下げて耳を垂らし、2つの目がV字に見えるくらい吊り上がっている
  • 強い痛みがある場合は、横になって緊張状態が続いている、またはじっとしている
  • 特定の部位をさわられると、うなったり、ひっかいたり、噛みついたりする

慢性痛のサイン(犬)

慢性痛のサイン(犬) 関節、筋肉、じん帯などが痛い時、ガンになった時に、わんちゃんはこのような行動をとることがあります。常日頃から状態をチェックして、なるべく早めに気づいてあげましょう。

  • 大好きだった散歩に行きたがらなくなった
  • 散歩中、段差の上り下りを嫌がる
  • 散歩中、どことなく活動性が下がった
  • ソファやイスにのぼらなくなった
  • 起立に時間がかかるようになった
  • 元気がなくなった
  • おもちゃに反応しなくなった
  • 尾を下げている
  • 歩き方がおかしくなった
  • 寝ている時間が長くなった

代表的な犬種において背骨や関節に異常が見つかった割合(10歳以上)

ポメラニアン 87.5%
シェットランド・シープドッグ 76.5%
ウエルシュ・コーギー・ペンブローク 75.0%
ラブラドール・レトリーバー 71.4%
59.1%
トイ・プードル 53.5%
チワワ 31.6%
ミニチュア・ダックスフンド 19.2%

10歳よりも高齢になると、40%以上の犬の背骨や関節に異常が見つかるといわれています。

慢性痛のサイン(猫)

慢性痛のサイン(猫) 関節や骨などが痛む場合、ねこちゃんはこのような行動をとることがあります。常日頃から状態をチェックして、なるべく早めに気づいてあげましょう。

  • 猫ジャンプをしなくなった
  • 高いところから下りられなくなった
  • トイレに入るのが大変になった
  • 爪とぎをしなくなった
  • 気性が荒くなった
  • グルーミングの頻度が減った
  • 食欲が落ちた
  • じゃれなくなった

代表的な猫種において関節の異常が見つかった割合(12歳以上)

スコティッシュホールド 100%
日本猫 64.8%
アメリカンショートヘア 62.1%
ペルシャチンチラ 44.4%

12歳以上になると猫の70%以上に骨や関節の異常が見つかるといわれています。

痛みはどこから来るの?

 痛みの原因には、外傷、炎症、手術などが挙げられます。発生した痛みは、身体の神経を通って、最終的に脳に伝わっていきます。治療をはじめないかぎり、強い痛みが脳に伝わり続け、わんちゃんやねこちゃんにとって強いストレスをもたらします。

痛みの抑え方

 代表的な痛みの治療薬のひとつであるNSAID(非ステロイド系消炎鎮痛薬)を投薬することで、痛みを弱めることができます。病気やケガの原因を治すことと、痛みのケアの両方を行なっていくことで、わんちゃんやねこちゃんの負担を軽減していきます。

急性の痛みのケア

手術、炎症、ケガの場合

1. 事前にしっかり投薬治療を行なう

2. 手術前から痛みの予防(NSAIDなど)

3. 手術後も自宅での投薬治療を継続する

4. 手術後やケガをした時は、原因が治るまで痛みのケアを継続

 痛みを放置するとケガや傷の治りが悪くなったり、どんどん痛みが強くなったりします。病気やケガがしっかりと治るまで、継続して痛みを止めることが重要です。

慢性の痛みのケア

関節炎の場合

1. 痛みのケア

2. QOL(クオリティーオブライフ)維持、運動

3. 筋肉量維持

4. 関節機能維持、回復のサイクル

 運動ができる状態を維持するために、継続的な痛みのケアが重要です。適切な運動は関節機能を守り、関節異常の進行を防ぎます。

痛みのケアのポイント

前もって痛みを防ぐ

 手術を控えている時など、痛みが発生することが事前にわかっている場合は、先に痛みをコントロールする施術を行なうことで術後の痛みが抑えられます。

痛くなってしまったら

 わんちゃんやねこちゃんの様子を観察し、早めに痛みに気づいてあげましょう。痛みに気づいてからのケアを開始するまでのスピードは早ければ早いほど良く、その後の回復の早さにも影響します。痛みに気づいてあげられずに放置してしまうと、痛みはどんどん強くなり、コントロールが難しくなってしまいます。

痛みは切れ目なくケアし続ける

 痛みの原因がなくなるまで「切らさずに、続けて」ケアを行なっていくことが大切です。

痛みについて心配な飼い主さんへ

痛みについて心配な飼い主さんへ 痛みは、わんちゃんやねこちゃんの異変を知らせるシグナルであり、健康な身体を守るための重要な役割を果たしています。しかし、痛みが長い間続くと、身体にさまざまな影響が出てしまい、わんちゃんやねこちゃんの生活の質(クオリティーオブライフ)が下がってしまいます。そのため、わんちゃんやねこちゃんを痛みから解放してあげることは、彼らに快適な生活をもたらします。これは一緒に暮らしている家族にとって、わんちゃんやねこちゃんに対する大切な務めのひとつでもあります。
 ただ、当然ながら、わんちゃんやねこちゃんは「痛い」と言うことができないため、本当に痛がっているかどうかを判定することが難しい場合もあります。しかし、日常の行動を注意深く観察することで、前述したさまざまな痛みのサインを見つけることができます。
 もしも、わんちゃんやねこちゃんに痛みのサインが認められたら、早めに受診して痛みの有無とその原因を探していきましょう。痛みがある場合には適切な治療を行うことで、クオリティーオブライフを向上させることにつながり、わんちゃんやねこちゃんが快適に暮らせるようになります。少しでも思い当たる点があったら、当院までご相談ください。

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